繁中日語

日常開示

2019年02月16日土曜日第3 回の開示 合計408回の開示

無余涅槃の由来

意識がどのような状態であれ、意根は常に活動しており、思慮と思量を続けている。意識が決断できない時は放心状態になり、ふと良案が浮かぶのを待てばよい。意根の心の働きが静止する可能性は極めて低く、意識が静止しても意根が静止すると考えてはならない。意根の思想活動はおそらく誰も観察できず、あまりに深層にある。意根が一時的に静止しても無余涅槃に入れるとは限らず、我々は無余涅槃に対する正しい理念を保持すべきである。意根が自我の五陰身への執着を断じ尽くし、三界世間への貪愛を断じ尽くし、世間への一切の期待を捨てた時、命終して初めて無余涅槃に入る。無余涅槃に入るには過程を要し、須陀洹・斯陀含・阿那含・阿羅漢の四果を証得し、初禅以上の禅定を獲得し、全ての煩悩を断除した後、意根の心念が次第に減少し、入定が極めて容易かつ迅速になる必要がある。命終の際、色身の四大が分解し、意根の五遍行心所が減少し、三界への作意・領納・取相・分別・抉擇を止め、一切の造作を欲さなくなると、如来蔵は新たな法を出生しなくなり、五陰身が滅して中有身を生じず、これが無余涅槃の境界である。

——生如法師の開示

何故に蟻の身を脱し得ざるや

止観は即ち定慧である