衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2019年01月17日    木曜日     第1 回の開示 合計325回の開示

牢関を越えた境地

黄龍禅師には偈がある。「春には百花あり秋には月あり、夏には涼風あり冬には雪あり、もし無用の事が心にかかっていなければ、これこそ人間の好時節なり」。これは禅師たちが牢関を越えた境地を描写したものである。牢関を越えた人は、心が清浄になり、内心はもはや世間を貪り求めない。彼らは世間に生きているが、一事も心に留めず、一法も懐かしむことがない。自らの五陰に対する執着もなく、自らが証得した真如に対する執着もない。内心は坦々として、一物も残さない。人間界で生活している間、四季の春、夏、秋、冬を経験するが、心中には一法も気にかけることがない。景色は景色で、色は色で、人は人で、物は物で、すべての法はそれぞれの法位にあり、自分とは無関係である。世間に生きながら、食事をし、飲み物を飲むが、世間を貪り求めることはない。心の地はすでに解脱しており、拘執がないからである。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

五祖の伝法偈

次の記事 次の記事

周利槃陀伽の修定と果証の啓示

ページのトップへ戻る