繁中日語

日常開示

2018年12月17日月曜日第1 回の開示 合計251回の開示

四禅八定を修すれば涅槃を証得し解脱できるか

涅槃は心解脱と慧解脱の阿羅漢が証得する境界であり、禅定のみに関わるものではなく、主に解脱の智慧に関わる。仮に初禅・二禅・三禅・四禅を修得しても解脱は得られず、依然として生死輪廻の中にある。生死の根源である我見を断じていないため、我に関連する煩悩を断じず、煩悩に繋縛され、心が解脱せず涅槃を証得しないからである。

心の解脱は小乗の三果人の境界であり、初禅以上の禅定を具えるのみならず、我見を断じ、貪欲と瞋恚の煩悩及び三縛結を断じたものであり、これは有余涅槃を証得した状態である。更に我慢・我執を断じ、三界への貪愛を全て断じ尽くし、解脱の智慧を獲得すれば、無余涅槃に入ることができる。

従って禅定のみでは煩悩を断じられず、煩悩を圧伏するのみで、心が解脱せず智慧も解脱しない。心解脱は智慧に禅定を加え、煩悩を断じて獲得する解脱境界であり、慧解脱も同様に解脱智慧に禅定を加え、全ての煩悩を断じて獲得する解脱境界である。

——生如法師の開示

どうやって情執を軽減し、自らの心の煩悩と苦しみから解脱するのか？

我見を断つことは容易な事ではない