衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年01月09日    水曜日     第3 回の開示 合計314回の開示

円覚経における随順覚性とは何を指すか

円覚経の原文:「善男子!但諸菩薩及末世衆生,居一切時不起妄念,於諸妄心亦不息滅,住妄想境不加了知,於無了知不辨真實。彼諸衆生聞是法門,信解受持不生驚畏。是則名爲隨順覺性。善男子!汝等當知!如是衆生已曾供養百千萬億恒河沙諸佛及大菩薩,植衆德本;佛說是人名爲成就一切種智。

釈:これは如来蔵の自住の境界を指し、如来蔵の体性について述べているものであり、七識心が住むべき境界ではない。如来蔵の体性は、いつでも妄念を起こさず、七識の妄心を滅息させることもない。様々な妄想の境においても如来蔵が現れるが、如来蔵はこれらの妄想の境を知らず、自らが様々な妄想の境を了知していないことも知らず、自らの不知に対して真実性を辨別することもなく、自らがこのような体性を持っていることも知らない。道種智を持つ菩薩だけが如来蔵のこれらの深細な体性を理解できるため、地上菩薩の随順覚性である。

如来蔵性のこのような境界を認取することが修行であり、真にこのような境界に達した者が仏である。それは理性的な世界であり、如来蔵の境界である。大菩薩の覚知心でさえこれを達成することはできず、何況凡夫である。先に述べたように、この法門を聞く。これは法門であり、如来蔵の法門である。この如来蔵の法門を信じ、理解し、受け入れ、行うことができるのは、入地菩薩の随順覚性であり、地上菩薩だけが真に理解し随順することができる。この覚性に随順して満たされたときが、諸仏の満たされた覚性である。ここまできた衆生は、百千万億の諸仏及び大菩薩に供養した後で初めて、一切種智を証得し、仏道を満たして成就することができる。

——生如法師の開示
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