繁中日語

日常開示

2019年01月22日火曜日第2 回の開示 合計341回の開示

心が境に転じる原因

心が境に転じ、外部の境界が内心に影響を及ぼし波瀾を生じる原因は、一つには定力が不足していること、もう一つには智慧が足りず、直面する境界を正しく理に適った形で認知分析できないことである。人間が最も好むのは自らの心に従順に従うことであり、その心が善であれ悪であれ、自分に順えば喜び、逆らえば苦と感じる。人は内心の感受を重視しすぎるため、往々にして人事物に対する判断を誤る。同じ人物でも時に非常に良く感じ、時に極めて悪く思うが、これは完全に自己の心の感受から出発しており、客観的で公正な角度から出発したものではない。これは私たちの心識の虚妄性と境界の虚妄性を物語っており、それらは常に絶えず変化する状態にあり、永遠不変ではない。つまりそれは真実の法ではなく、頼りにならないものであり、私たちはこれらのものに完全に依存することはできず、さもなければそれらが滅び去る時、どうしてよいか分からなくなるのである。

——生如法師の開示

甘露がなぜ毒薬になるのか

定と慧を同時に修めることの重要性