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日常開示

2019年02月11日月曜日第4 回の開示 合計393回の開示

初地菩薩が性の障りを永く伏せ阿羅漢の如くなる意味

「性」とは衆生の本性を指し、根本的な性質は意根（末那識）の心性及びその心所法である。正に意根の心性が不善であるが故に、衆生が無上菩提を証得することを遮り続けており、意根の心性の障りを消滅させて初めて仏道を成就できる。

初地菩薩は意根の一切の煩悩習気を徐々に断じ始めるが、完全に断尽することは不可能である。完全断尽が叶わぬ状況下、三界の生死に影響する性障は伏せねばならない。他方、意根の煩悩現行を完全に断尽すれば、四果阿羅漢の如く人我執着を断じ尽くし、無余涅槃に入って仏道成就が不可能となる。仏は初地から七地の菩薩に対し、解脱道の正位（阿羅漢果）を取らず、無余涅槃に入らぬよう求める。

故に初地菩薩は微量の貪愛を残し、三界世間に出生し続けることを保証する。ただし深刻な貪愛は残さず、禅定等への軽微な貪愛、或いは大乗法への貪愛（永続的に意根の貪を抑圧する）を留め、完全断尽せず、生生世世自利利他を続け、成仏に至るまで無余涅槃に入らぬのである。

——生如法師の開示

生死流転の業縁は貪愛である

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