衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年02月12日    火曜日     第4 回の開示 合計397回の開示

無量寿経第一観

無量寿経第一観(下記に挿絵一があります) 原文:(佛說)如來今者,教韋提希,及未來世一切衆生,觀於西方極樂世界。以佛力故,當得見彼清淨國土。如執明鏡,自見面像。見彼國土極妙樂事,心歡喜故,應時即得無生法忍。

佛告韋提希:汝是凡夫,心想羸劣,未得天眼,不能遠觀。諸佛如來,有異方便,令汝得見。

時韋提希白佛言:世尊!如我今者,以佛力故,見彼國土;若佛滅後,諸衆生等,濁惡不善,五苦所逼,雲何當見阿彌陀佛極樂世界?

佛告韋提希:汝及衆生,應當專心系念一處,想於西方。雲何作想?凡作想者,一切衆生,自非生盲,有目之徒,皆見日沒。當起正念,正坐西向,諦觀於日欲沒之處,令心堅住,專想不移。見日欲沒,狀如懸鼓。既見日已,閉目開目,皆令明了。是爲日想,名曰初觀。

釈:仏陀は心力劣れる者のために命終後極楽往生を叶える方便として、まず西方を向いて日没・水観・地観を観想する方法を教えた。この三観が成就すれば、命終時必ず極楽往生が保証される。全十六観があり、各観に仏力の加護がある。衆生単独の観想力では成就困難である。仏曰く「衆生の心想は劣弱で観想力弱し」と。その理由は、衆生が無量劫にわたり業種深重で世俗縁に散乱し、一事に集中できぬためである。故に仏力加護に依らざるを得ない。

仏は韋提希夫人並びに後世の一切衆生に対し「仏力加護により現世で極楽浄土を見るが如く、明鏡に顔を映すが如く、極楽世界の荘厳を眼前に見るべし」と説かれた。これにより歓喜が生じ、無生法忍を証得する。一切の法が自心の幻化であり無生であることを忍可するのである。

仏は韋提希夫人に告げた「汝は凡夫で心力弱く、天眼通なく極楽を観じ得ぬ。しかし諸仏如来には善巧方便あり、汝に極楽世界を見せしめ得る」と。韋提希夫人は問う「仏滅後の衆生は、心濁り老病死苦に迫られ、如何にして阿弥陀仏の極楽世界を見得ましょうか」と。

仏は答えて言う「汝等は一心に西方を念じよ。眼ある者は皆、日没の景観を見得る。正念を起こし西方に向かい端座し、日没の位置を凝視せよ。心を堅忍にこの相に住せしめ、観想を移動するな。落日は空中に吊るされた大鼓の如く円満に見え、閉眼開眼を問わず明瞭に相を保つ。この相を常時見失わぬ時、三昧が成就する。これが日想観、十六観の初観である」と。

原文の仏説はこの意である。我々は観想を容易にするため、日没時にスマートフォンで動画を撮影し、より鮮明に観行記憶を助ける。落日は白色でなく経典に説かれる橙赤色(赤みを帯びた黄色)が望ましい。実際の落日相は肉眼で確認し、可能な限り実相に近づける。西方の落日は通常午後五~六時頃のもので、想像や加工されたものは避ける。好みの落日を一つ選び、携帯に保存して長期観覧・観想する。複数の落日を観想してはならず、専一で雑念なく、さもなくば禅定は現れない。余計な図案や背景も避けるべきで、注意力が散漫になり得定し難く、画像は単調なほど良い。景観を鑑賞する心は散乱心・貪愛心となり、禅定を阻害する。

選定した落日相を毎日観覧後、独頭意識で追想する。追想が固着し随時想起可能となったら、閉眼時に眼前に落日相を浮かべる訓練を行う。閉眼で常時出現するようになった後、遂には開眼時も閉眼時も落日相が消えず、日想三昧が成就する。

第三観成就時、仏陀は衆生の極楽往生を保証する。この期間禅定は永く失わず、この修法は極めて殊勝である。三昧成就時、重罪は軽減し軽罪は消滅する。故に全ての禅定三昧は業を消し、特に浄土修では仏力加護により更に業を消し三昧境界を保持する。第七観成就時、三悪道業が全滅し即時に開悟し、十方諸仏が眼前に立つ。

これは意根を調伏する方法である。意根が降伏すれば、いかなる禅定も速やかに成就し、各種三昧も容易に成就する。日想観成就後、水観・地観も速やかに成就し、極楽往生が保証される。

落日相を一つ選定し長期観覧後、追想する。常時想起可能となり、閉眼時眼前に顕現するよう訓練し、遂に開閉眼を問わず落日相が失われぬ状態になれば第一観が成就する。第一観成就後、第二観・第三観も容易に成就し、極楽往生が確約される。第一観成就者は他の観行も容易に成就し、念仏三昧や明心見性も困難でなくなる。大罪ある者もこの観行により仏が滅罪と極楽往生・明心見性を保証する。

——生如法師の開示
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