繁中日語

日常開示

2019年02月15日金曜日第3 回の開示 合計405回の開示

静中の定は更に智慧を生じ易し

歩行と坐臥、何の違い有るや。歩行時、身識と意識は色身の運作に置かれ、注意力は色身及び周囲環境に向けられ、独頭意識が法義を思惟する注意力は減少し、精力足らず、専一ならず、思惟深細ならず、智慧生じ難し。而坐臥の中に在りては、識心の分散少なく、独頭意識の注意力更に集中し、思惟深細緻密となり、智慧生じ易し。故に云う、坐臥の静中の定は更に智慧を生じ易しと。坐臥の中、心理に更なる負担無く、精力を集中し、緻密に思惟し、歩行中に如何なる状況に遭遇するかを憂慮せず、心安らかに、静坐は未到地定と初禅定を生起せしめ易し。

定に因りて慧を生ず、此の定は未到地定と初禅定を指す。故に証果と開悟は最低未到地定を具足せざるべからず。無念の未到地定と初禅定に非ざる限り、定深き時思惟更に緻密となり、智慧を開き新たなる大陸を発見するに問題無し。禅定無くしては観行成し難く、定浅ければ観行力及ばず、心も細やかならず、法に相応せず。故に法を学んだ後は即ち禅定と観行の二つの修行方式なり。

——生如法師の開示

妄想を除かず真を求めざるは何れの心ぞ

禅定を多く養えば即ち禅定有り得る