衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年11月07日    水曜日     第1 回の開示 合計132回の開示

『大乘顕識経』講解

原文:

賢護。識棄此身。受他生者。衆生死時。識爲業障所纏。報盡命終。猶如滅定。阿羅漢識。如阿羅漢。入滅盡定。其阿羅漢識。從身滅轉。如是死者之識。棄身及界。乘於念力而作。是知彼如是。我某乙生平。所作事業。臨終鹹現。憶念明了。身之與心。二受逼切。

釈:仏は、賢護よ、阿頼耶識はこの世の色身を捨てた後、また次の世の色身に行き、別の色身(他生とは別の一生)を受け取ります。衆生が死ぬとき、阿頼耶識は七識によって作られた業行や業障に巻き込まれています。この一期の果報が尽き、臨終の時、滅尽定に入った阿羅漢の阿頼耶識と同じようになります。阿羅漢が滅尽定に入り、滅尽定から無余涅槃に入ろうとするとき、彼の阿頼耶識は色身から消え、寂滅の境界に入ります。衆生が死ぬときも同じで、阿頼耶識は衆生の色身と十八界を捨てます。阿頼耶識が身を捨てるのは、意根の念力に従って、意根の思心所の機能作用に合わせて行われます。この時、死者は自分のこの一生が終わったことを知ります。この一生で行った事業は臨終の刹那、すべて頭に浮かび、一つ一つ思い出すことができます。法塵ははっきりと明瞭で、同時に身心はすべて苦痛を感じます。

死者が一生で作った業行によって、業種が残り、臨終の時、阿頼耶識は業種に従って、次の世に流転します。もし彼が畜生の業を作ったなら、畜生の業に巻き込まれ、阿頼耶識は畜生の色身を受け取ります。もし彼が餓鬼の業を作ったなら、餓鬼の業に巻き込まれ、阿頼耶識は餓鬼の色身に行きます。彼のこの一生で受けた果報は終わります。命終の時、滅尽定に入った四果阿羅漢の阿頼耶識のように、色身を捨てて離れます。

阿羅漢は四禅八定を修め、滅尽定に入るとき、前六識はすべて消え、七識と阿頼耶識だけが残ります。七識の五遍行心所法では、受心所と想心所が消え、七識意根には受ける心所と想う心所がなく、知る機能がなくなります。まだ作意、触、思の三つの心所があり、まだ阿頼耶識に現れる根身器界に対して作意できます。色身上の状況に対してもまだ作意し、触れ、そして思心所が生じ、決定をすることができます。例えば、決定心が生じ、六識を現して出定しようとしたり、色身をすべて滅ぼして涅槃に入ろうとしたりすることは、すべて意根の思心所によって決定されます。衆生が死ぬとき阿頼耶識が身を離れるのは、滅尽定に入った阿羅漢の七識と阿頼耶識が身を離れて無余涅槃に入るのと同じ状況です。

——生如法師の開示
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