五祖の伝法偈:有情来下種、因地果還生;無情亦無種、無性亦無生。
釈:有情とは、衆生を指す。衆生には第八識があり、五蘊または四蘊があり、識心の活動があり、寿命があり、生命体である。無情とは、第八識がなく、七つの識がなく、五陰がなく、識心の分别活動がなく、衆生ではないものである。因地とは、第八識という心地があるからこそ、果実を収穫することができるという意味である。有情の衆生に法の種をまくと、これらの種は第八識によって蓄積され、将来縁が熟すと、第八識が種を出力し、果報が形成される。無情な物に種をまいても無駄である。なぜなら、無情な物には識心がなく、法の種を受け入れることもできず、また第八識もないため、法の種を蓄積することもできないからである。そのため、永遠に花を咲かせ、果実を結ぶことはできない。すべての法は、有情であれ無情であれ、自体性がないため、自ら生じることはできず、すべて第八識が種々の縁に依存して生じ、現れるものである。
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