衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年10月14日    日曜日     第1 回の開示 合計58回の開示

父子合集経選講

原文:

大王。乃往過去。無量俱胝。那由他劫。有轉輪王。名無邊稱。富貴自在。有大威德。象馬車乘。衆寶輦輿。最勝輪寶。無能壞者。已曾親近。無量諸佛。於彼佛所。種多善根。隨意所念。皆得成就。

釈:仏は言う。大王よ、過去無量無辺の劫数以前に、一つの転輪聖王がおり、名前は無辺称という。彼は非常に富貴で自在で、大きな威徳力を持っていた。象や馬、車、乗り物や、衆宝で飾られた輦輿があり、七宝が具足し、また最も殊勝で破壊されない輪宝があった。この無辺称王は過去に既に無量の諸仏に親しんで供養し、これほど多くの諸仏の所で極めて多くの善根を植えた。そのため善根と福徳によって感応し、彼の心中で思うままになり、全ての考えが成就し、全ての願いが実現する。

世尊がこの物語を語る目的は、浄飯王に富貴と享楽に貪着しないように教え、戒めるためである。心が満足しない人に必ず後患があることを知らせる。物語の中で、世間に貪着して満足しないとどんな果報があるか、人の心が満足しないとどんな果報があるかを語っている。この物語は確かに、人の心が満足しない時、貪心を断ち切らない人は、五欲六塵に対して善く止まりを知ることが難しいことを証明している。無量の諸仏の所で善根を植えた無辺称王でさえもそうである。

インドの言語で「俱胝那由他劫」とは、非常に長い、非常に長い時間を意味する。地球の成住壊空一回が一大劫で、つまり80×1680万年の時間に相当する。無量の大劫という長い時間以前に、一つの転輪聖王がおり、名前は無辺称という。転輪王は四種類に分けられる。金輪王、銀輪王、銅輪王、鉄輪王である。王位が最も低い鉄輪王は一大洲を統治するだけで、例えば地球の南瞻部洲だけを専門に統治したり、東勝神洲だけを専門に統治したりして、一つの洲だけを統治する。銅輪王は二つの洲を統治し、銀輪王は三つの洲を統治し、金輪王は四つの洲を統治する。須弥山の麓の周りには総じて四つの大陸がある。すべての小世界の須弥山の周りにはこの四つの大陸がある。我々のこの娑婆世界には総計十億の須弥山がある。つまり、釈迦牟尼仏の娑婆世界、一つの三千大千世界には、十億の地球、十億の南瞻部洲、十億の東勝神洲、十億の西牛賀洲、十億の北拘盧洲があり、十億の金輪王がいる。そして銅輪王、鉄輪王は十億を超える。これらの転輪聖王が得る福報は全て、無量千万億の仏に供養したことによって得られたもので、これは世俗法の世間的な福報である。

——生如法師の開示
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