繁中日語

日常開示

2018年12月18日火曜日第2 回の開示 合計255回の開示

意根の証悟が智慧を出生させる

意根の慧力に関する問題について、意識の全ての智慧は意根に定着して初めて成功と見做され、種子が残り、後世において有用となり、最終的に意根の慧力が一切の作用を起こす。意根が証果を得るには、初果から四果まで、もし明心を目指すなら、初めて心を明らかにすることから仏に成るまで、全て意根の慧が作用する。意識の慧の結果は意根に智慧を持たせ、意根を識から智へ転換させ、大智慧を具足させ、最終的に仏と成らしめることである。

意識の慧と意根の慧の相違点は、意識が論理的思惟・分析・推理の作用を有し、比較的抽象的な思惟が可能である点にある。一方、意根は抽象的思惟ができず、具体的で情景や画像を伴い、現量的であればある程良く、現実的であればある程良い。意根は分析的思惟能力を持ち難く、論理的推理判断を行い難い。この面では意識に依存し、他の現量的な量度は完全に自己完結できる。無論、意識の補助があれば最速最良である。従って図像や現前の情景を伴うものは意根と相応し、意識の記憶も強固となり理解も容易である。これが道理である。六根が互いに通じ合い作用する時、意根は意識に代わり五識にも代わる。『楞厳経』に説かれる大迦葉の円明瞭知、心念に因らざるはこの道理を説明するものである。

——生如法師の開示

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