衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2019年01月24日    木曜日     第1 回の開示 合計346回の開示

自心を征服することは即ち世界を征服することに等しい

世界は虚空中に建立され、虚空は如来蔵の中にあり、一片の雲が泰清の空に点ずるが如し。娑婆と極楽世界は最も近くとも十万仏国土を隔てており、大千沙界の広大さは測り知れない。自心を征服すれば、宇宙を征服し、十方世界を征服し、一真法界を征服したことになる。心を抉り出し、その中の法を全て明らかにすれば、無量の世界は汝のものとなる。実際に世界を征服するとは自心を征服することであり、心の外に本来法は存在しない。

我々が日々小さな世俗法に執着し、些細な事柄に心を動かす様は、余りにも渺小に見える。宇宙虚空の中に立って観察すれば、世間の何事が事足りようか。いつの日か自らの心量を如来蔵と等しく拡大した時、十方世界海を手中に収めるだろう。仏は「譬えば澄み切った百千の大海を捨て置き、唯だ一つの浮き泡の体を認めて全潮と目し、瀛渤を窮め尽くすが如し。汝等は即ち迷いの中の倍人なり」と説かれた。この仏の言葉を聞けば、我々は速やかに目覚め、再び迷執すべきではない。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

『楞厳経』を破って悟りを得た者

次の記事 次の記事

夢の中にいることをなぜ知らないのか