衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年01月27日    日曜日     第3 回の開示 合計353回の開示

一点に集中すれば真理と事実を発見できる

多くの心理学者など社会人士は仏法を信じ学んではいないが、意識と潜在意識をきちんと区別している。我々のように唯識を学ぶ者は、かえって両者の区別がつかないとは、まことに恥ずかしくて顔から火が出るほどである。唯識学者・唯識学の専門家たちの観察思惟の智慧が、禅定も般若も唯識の智慧も持たない心理学者にすら及ばないなら、それでも唯識の専門家・学者と言えるだろうか。どうしてこのような状況が生じるのか理解に苦しむ。

甲:私の理解ではこうだ。一部の学者・芸術家・研究者は常に研究に没頭し、日夜考え続けるため、自然に定力が強まり、知らず知らずのうちに三昧の状態に入ることが多い。だから微細な観察が可能なのだ。

乙:そうだ。彼らには禅定があるが、意識的に修行したものではない。極めて強い興味と愛好があるからだ。彼らは宗教の枠組みに執着せず、宗教的な是非善悪にも固執しない。むしろ多くの宗教信者が自らを制限し、思考概念の世界に生きているのを見てきた。これらの学者は研究探求に情熱と責任感を持ち、したがって一心に集中できる。他の人々が興味を持たない領域で真理と事実を発見できるのだ。

——生如法師の開示
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