衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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雑阿含経第一卷の選講

作者: 釋生如 分類: 二乗の解脱 更新時間: 2025-02-26 閲覧回数: 8022

雑阿含経第一巻 一

世尊は諸比丘に告げた:汝らは色蘊の無常を観行すべきである。色蘊の無常を如実に観察する者こそ、正しい観行を行っているのである。もし色蘊の無常を正しく観行するならば、色蘊に対して厭離心を生じる。色蘊に厭離心を生じた者は、色蘊への愛着貪恋を断じる。色蘊への愛着貪恋を断尽した者は、心が解脱した者である。

次に受蘊・想蘊・行蘊・識蘊の無常を観行せよ。受想行識四蘊の無常を如実に観行する者こそ、正しい観行を行っているのである。正しい観行を行う者は、受想行識四蘊に対して厭離心を生じる。厭離心を生じた者は、受想行識四蘊への愛着貪恋を断尽する。受想行識四蘊への愛着貪恋を断尽した者は、心が解脱した者である。

このように、比丘よ、心が解脱した者は、もし自ら解脱を証得し無余涅槃に入ることを願うならば、自ら証得することができ、他人の証明を必要としない。彼は次のように証言するであろう:我が無量劫の生死輪廻は今生にて尽き、再び生死は存在しない。我が清浄なる梵行は既に確立され、心は清浄となり欲想は消滅した。今生において我がなすべき了脱生死の事業は完遂された。我は自ら知る、今後欲界有身・色界有身・無色界有身を受けることなく、三界に再び出生せず、命終すれば無余涅槃に入るであろうと。

世尊は再び諸比丘に告げた:汝らは五蘊の苦・空・非我を観行すべきである。このように観行する者は、正しい観行を行っているのである。正しい観行を行う者は、五蘊に対して厭離心を生じる。五蘊に厭離心を生じた者は、五蘊への愛着貪恋を断じる。五蘊への愛着貪恋を断尽した者を、我は心が解脱した者と説く。心が解脱した者がもし自ら解脱を証明しようと欲するならば、彼は自らを証明できる。彼は次のように証言する:我が生は尽き、梵行は立つ、所作は成し遂げられ、自ら知る有を受けることなし。時に諸比丘は仏の説法を聞き、大いに歓喜して信受奉行した。

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