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五蘊の観行による我見の断ち(第一部)

作者: 釋生如 分類: 二乗の解脱 更新時間: 2025-02-25 閲覧回数: 85

第三章 五蘊観行の第一部

五蘊十八界の虚妄を観行する前に、五蘊十八界の概念と内実を明確に把握し、定力を修得した後、五蘊中の各蘊を個別に苦性・空性・無常性・生滅性・変異性・無我性について思惟する。五蘊の範囲を全て網羅し、可能な限り全てを観行する。身口意行の造作が現行する瞬間に五蘊の各機能作用を分離し、その苦性・空性・無常性・無我性を観察する。十八界も同様に、各界の内実を区別し、個別に苦性・空性・無常性・生滅性・変異性・無我性を観行思惟する。最終的に「五蘊十八界は我に非ず、我と異ならず、相互に存在せず」との結論を得れば我見を断ずる。定力が不十分で慧力が弱い場合、仏が教えた四念処観の観行方法に従って修行すれば定慧共に増長し、顕著な効果を得られる。

五蘊とは色受想行識であり、色身と識心の二部分に分かれる。色身の機能が色蘊、識心の機能が受想行識の四蘊である。我見を断つことは色身への我見と識心への我見の両方を断ずることを含む。

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